Scissors Agility Front / Back は、着地前や振り出し前の切り返し時に腿をどれだけ溜めているかを計測するMPIです。切り返し時の腿の「溜め」のような動作(一時停止)がどれだけ起きているかを評価できます。
Scissors Agility Front / BackはLEOMO独自の Motion Performance Indicator (MPI) の一つです。LEOMOの製品でのみ、計測することができます。 |
簡単に言うと
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着地前/離地後の腿が一番前/一番後ろに行った時(切り返し時)にどれだけ「溜め」があるか(一時停止するか)を評価するMPI
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振り戻す際、もしくは降り出す際にどれだけの角度を動くかを評価。値が小さい方が溜めがあり、大きければ溜めが少なく動いているということになる。
- 腿の切り返し時の溜めは、その後の振り出し/踏み込み動作の予備動作として非常に重要であり、値を小さくして溜めを作り出す走りが良い。
なぜ Scissors Agility Front / Back が重要なのか
「溜め」は股関節筋肉群、特に腸腰筋周辺の筋肉群のSSCと連動していると考えられます。この溜めを作ることで、Frontの溜めは着地時に、Backの溜めは振り出し時に効率よく動作を行えるようになり、結果的に効率的なランニングにつながります。
Scissors Agility Frontの値について
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小さければ小さいほど大きな溜めを作れています
- 値の範囲は広く、これは着地という大きな動作の予備動作であるため、フォームの差が出やすいMPIでもあります。
Scissors Agility Front |
レベル |
見た目による差(参考) |
---|---|---|
~ 14° |
Excellent | 大きな溜めを作れている |
14 - 20° |
Good | 溜めを作れている |
20 - 26° |
Moderate | あまり溜めを作れていない |
26° ~ |
Bad | ほとんど溜めがない |
Scissors Agility Backの値について
- 小さければ小さいほど大きな溜めを作れています
- Frontに比べて値の範囲は狭くなります
Scissors Agility Back |
レベル |
見た目による差(参考) |
---|---|---|
~ 14° |
Excellent | 大きな溜めを作れている |
14 - 17° |
Good | 溜めを作れている |
17 - 20° |
Moderate | あまり溜めを作れていない |
20° ~ |
Bad | ほとんど溜めがない |
センサーの位置
- 大腿の表面に取り付けます。大腿の横には貼らないでください。
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センサーの正しい向きは、立ったときにLEOMOロゴが下になるように、つまり自分から見てLEDが右下になる向きです。
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両面テープを使うか、スパッツのようなものに挟むと安定します。
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装着位置が膝に近くても股関節に近くても問題ありませんが、10cmぐらいは離したほうが良いでしょう。
リアルタイムデータ解析
Scissors Agility Front / Back はアクティビティ中にリアルタイムで見ることが出来ます。
また、コーチは LEOMO LVS でMPIと動画を重ね合わせて記録し、見ることができます。
関連項目
Stride Cycleの一つです。同じく構成要素となるMPIであるStrike AR、Heel Pitch、Recoil ARも参照して下さい。
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