サマリー
Pelvic Angle(骨盤角度)は、骨盤がどれだけ地面に対して傾いているかを測定する。
詳細
各サイクリストは異なる骨盤姿勢になっているため、自然な骨盤位置を見つけることは、筋肉と頸椎の緊張の軽減につながります。
コーチは、直立骨盤角度のライダーが背中の負傷の可能性が高い事を見極めることが必要です。
骨盤があまりにも後方に傾いていると、腰部のひずみが起きることがあります。
また、骨盤があまりにも前方に傾いていると、最大脚の角度範囲を達成できません。
そのため、パワー能力が低下する可能性があります。
スコア
ヒップの前後(Z軸)の角度。ストレートアップは90度で、0度は地面と平行です。
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Pelvic Angleは姿勢の情報で良し悪しの定義は特にありません。
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しかしあまりにも姿勢が浅かったり深すぎる場合は、股関節の柔軟性の不足で前傾姿勢が取れていなかったり、体幹部の安定性の欠如や脊椎の柔軟性不足で骨盤が前傾してしまっている可能性があるので、総合的に判断する必要があります。
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この基準値はシッティングでのブラケットポジションを前提としていて、ドロップバーやフラットバーを握っている時やダンシング中は当てはまりません。
値の範囲 |
競技レベル |
見た目による差(参考) |
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70°+ |
- |
前傾姿勢が非常に浅い |
65 - 70° |
- |
前傾姿勢が浅い |
60 - 65° |
- |
普通 |
55 - 60° |
- |
前傾姿勢が深い |
- 55° |
- |
前傾姿勢が非常に深い |
注意点
・上りや下り(勾配のある区間)
Pelvic Angle値は、重力方向に対する角度を示すため(自転車に対する角度を示すのではないため)、上りや下りといった勾配のある区間走行時やベロドロームでのデータ検証時には注意が必要です。
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